もし毎月5万円の配当金が入ってきたら、あなたはどう使いますか?」
私は先月、ちょうど車検代に15万円ほどかかりましたが、投資からの配当金が大きな助けになりました。
まとまった収入がなくても、毎月少しずつ“自分年金”のように配当が入ってくる仕組みは、心強い味方です。
「でも配当金って、個別株だけの話じゃないの?」
そう思われる方も多いですが、実は“インデックス投資”でも配当金は受け取れるんです。
今回は、月5万円の配当をインデックス投資で得る方法や、必要な元本(資金)、そして私自身の体験も交えながら、現実的なステップを紹介します。
(*米国ETFは分配金と呼びますが、、ここでは分かりやすく配当金と明記しています。)
① インデックスでも「配当金」はもらえる?
インデックス投資=再投資で長期運用…というイメージが強いかもしれません。
ですが、中には“分配金(配当)あり”のインデックス型ETFや投資信託もあります。
特に、次のような高配当ETFは、インデックスに連動しながら、定期的に配当金を出してくれます。
- ✅【米国】VYM(バンガード・米国高配当株ETF)
- ✅【米国】HDV(iシェアーズ・高配当株ETF)
- ✅【米国】SPYD(S&P500高配当株ETF)
- ✅【日本】1476(iシェアーズ・JリートETF)など
こうした商品を活用すれば、「インデックス投資×配当生活」も可能になります。
私自身は、VYMやSPYDに加えてSCHD(シュワブ米国配当株ETF)も少しずつ買い増しています。
SCHDは財務の健全な企業に絞ったインデックスETFで、安定した配当+増配傾向が魅力。実際、過去10年で右肩上がりに分配金が増えていて、長期保有に向いています。
配当利回りは3.5〜4%前後で、VYMより高め、SPYDより安定感があります。
インデックス投資の中でも「配当をもらいながら増やしたい」人には、非常にバランスがいいETFです。
② 月5万円の配当にはいくら必要?
では本題です。
毎月5万円=年間60万円の配当金を得るには、どれくらいの資金が必要なのでしょう?
配当利回りによって異なりますが、ざっくり目安を出すと…
想定利回り | 必要資金(年間60万円の配当) |
---|---|
2% | 3,000万円 |
3% | 2,000万円 |
4% | 1,500万円 |
たとえば利回り3%のETFなら、約2,000万円の元本が必要になります。
もちろん一気にこの金額を用意するのは難しいですが、時間をかけて積み上げていくことが大切です。

③ どうやって配当を得られるようになるの?
月5万円の配当を得るためには、いくつかのステップがあります。
🔸ステップ1|まずは積立投資で資産を増やす
初めから高配当商品に全振りせず、まずは「eMAXIS Slim 全世界株」や「S&P500」など王道のインデックスで資産形成を。
🔸ステップ2|高配当ETFをポートフォリオに組み込む
ある程度の資産ができてきたら、一部を高配当ETFにスイッチ。VYMと(SPYDとHDV)とSCHDなど自分がいいと思ったものを少しずつ買い増す方法があります。VYMは単独でいいのですが、利回りが低いです。SPYDは理まあ割は高いのですが、HDVと組み合わせることで安心感があります。
🔸ステップ3|配当金を再投資して加速させる
もらった配当を使わず再投資すれば、複利の力で増えるスピードもアップ。
🔸ステップ4|必要な金額を逆算して目標を立てる
「年60万円ほしいから3%利回りで2,000万円必要」といった具合に、明確な目標があればブレません。
SCHDとは?
正式名称:Schwab U.S. Dividend Equity ETF(ティッカー:SCHD)
運用会社:チャールズ・シュワブ
連動指数:Dow Jones U.S. Dividend 100 Index(財務健全性や増配実績が評価される大型株)

💡特徴と魅力
特徴 | 内容 |
---|---|
配当利回り | 約3.5〜4.0%(時期により変動) |
増配実績 | 過去10年以上連続で増配(2024年まで確認済) |
構成銘柄 | 高財務・高収益性の大型米国株100社(例:P&G、コカ・コーラ、マクドナルド) |
分配頻度 | 四半期(年4回) |
経費率 | 0.06%と非常に低コスト |
✅他のETFとの比較(ざっくり)
ETF | 利回り | 増配傾向 | ボラティリティ | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SCHD | 約3.5〜4% | ◎ 安定増配 | 中 | 配当+成長のバランス型 |
VYM | 約3% | ○ 安定 | 低〜中 | 広く分散された米国高配当株 |
SPYD | 約4.5% | △ 減配あり | 高 | 利回り重視・景気敏感株が多い |
🏆 トップ10構成銘柄(比率)
以下は2025年7月上旬時点の構成比率です。上位10銘柄で約40%を占めていますtipranks.com:
順位 | 銘柄名 | ティッカー | 構成比率 |
---|---|---|---|
1 | Texas Instruments Inc. | TXN | 4.32% |
2 | ConocoPhillips | COP | 4.16% |
3 | Chevron Corp | CVX | 4.12% |
4 | Cisco Systems Inc. | CSCO | 4.11% |
5 | Amgen Inc. | AMGN | 3.96% |
6 | Merck & Co. | MRK | 3.94% |
7 | PepsiCo Inc. | PEP | 3.92% |
8 | AbbVie Inc. | ABBV | 3.85% |
9 | Verizon Communications | VZ | 3.84% |
10 | Altria Group Inc. | MO | 3.83% |
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<p><strong>🔍ポイント:</strong>SCHDは、安定して高めの配当利回りを維持してきた実績があります。長期で保有することで、増配の恩恵も期待できます。</p>
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④ インデックス配当のメリット・注意点
🔹メリット:
- 安定した収入源になる
- 毎月・四半期ごとに入金があるとモチベーションに
- 精神的な安心感(老後資金などにも)
🔹注意点:
- 米国ETFは為替リスクあり
- 減配の可能性がある(特に景気後退時)
- 二重課税の問題や配当課税(NISAで一部解決)
特に高配当ETFだけに偏るとリスク分散が甘くなるので、インデックス×高配当のバランスが大切です。
⑤ まとめ:配当生活は「じっくり・こつこつ」がカギ
月5万円の配当をインデックス投資で得るには、“夢”のようでいて、地に足のついた戦略が必要です。
- 一気に大金を用意しなくても、時間をかけて積み上げていけばOK
- 配当金は「もらって終わり」ではなく、「育てる手段」
- 日々の積立が、将来の自由と安心を作ってくれる
私自身も配当金があることで、「将来の年金+配当金」という生活が送れそうで将来に対する不安が軽くなりました。
今回は米国分配金による配当の話をしましたが、日本株でもできます。
未来の安心をつくるのは、今日の小さな選択。
あなたも“配当が届く生活”に向けて、まず一歩踏み出してみませんか?
※本記事は特定商品の推奨ではありません。投資は価格変動・元本割れ等のリスクがあります。制度や数値は変更される場合があるため、最新情報は公式情報でご確認ください。
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