高校生の子どもはアルバイト禁止。
それでも「お金の価値」を実感してほしいと思い、この夏休みに親子でメルカリに挑戦しました。
子どもは出品作業(写真・説明・値付け)を担当、私は梱包・発送を担当。夏休みのあいだに収益は2万円超となり、その半分(約1万円)をお小遣いとして渡しています。
本記事では、その分配ルールと成果報酬制の効果をお金の視点からまとめます。
収益の実際と、わが家の分配ルール
- 夏休みの収益(概算):30,000円弱
- 分配ルール:収益の50%を子どものお小遣いに(=約15,000円)
- 理由:子どもが出品業務の大部分を担い、結果(売上)に直結するため「手伝い代」ではなく成果報酬と位置づけ
最初にルールを明確化しておくと、後々のモヤモヤがありません。
「どこまでを子どもの担当にするか」「経費をどう見るか」も事前に話しました。
成果報酬制のお小遣い=学びが濃くなる理由
- 固定額のお小遣い:働かなくてももらえる → “ありがたみ”が薄れがち
- 成果報酬型のお小遣い:売上=努力の結果 → 責任感・工夫・達成感が育つ
売れた/売れないがダイレクトに返ってくるため、
写真の角度や説明文、価格調整など「どう工夫すれば成果が出るか」を自分で考えるようになりました。

数字で見る“実感”の違い
- 今回のお小遣い:約15,000円(収益の半分)
- 子どもの反応:「自分で稼いだ分だからうれしい」「次は写真と説明をもっと良くしたい」
- 親の実感:固定のお小遣いより納得感があり、お金の話題が自然に増える
家庭で応用しやすい“収益分配型お小遣い”の作り方
- 役割を明確化:例)子ども=出品全般/親=梱包・発送
- ルールを先に決める:取り分・頻度(毎週/毎月)・経費の扱い(梱包材や送料の考え方)
- 小さく始める:不用品からでOK。金額が小さくても教育効果は十分
- ふりかえり:月末に売上と学びを短くメモ(次回の改善点が見える)

Q&A:よくある迷いに答えます
Q. 経費はどう扱う?
A. わが家は「収益(売上-手数料-送料)」をベースにし、梱包材などの細かい消耗品は親負担にしています。まずはシンプルに始め、必要なら後から調整でOK。
Q. 取り分は50%が正解?
A. 正解は家庭ごとに違います。担当範囲や作業量に応じて30〜50%の間で決める家庭が多い印象。わが家は“出品をほぼ子どもが担当”なので50%にしました。
Q. 学校がバイト禁止でも大丈夫?
A. 親の管理下で家庭内の取り組みとして行い、学業優先・節度を守ることを徹底しています。学校の方針や家庭のルールに沿ってお小遣いとして行っています。
まとめ:お金を「分ける」ことが、学びを「深める」
- 収益をルールに沿って分配することで、働く=お金という実感が育つ
- 固定額より成果報酬のほうが、工夫・責任感・達成感が生まれる
- 親子で協力して稼ぐ体験そのものが、金銭教育の一歩
小さな金額でも十分。まずは家庭に合うルールで、「働く→収益→分配→ふりかえり」のサイクルを回してみてください。
子供はこの体験を通して実際に、全体把握のためにスプレットシートで仕入れから利益までわかるシートを作成し売れるための工夫していました。また働く喜びも感じたようです。お子様の年齢に関係なく始めやすいと思いますので、ぜひ試しにやってみてください。
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