1.はじめに
距離を測るための道具として、よく使われるのが、コンベックス(メジャー)や巻尺などが一般的ですが、天井までの高さとか、2m以上の距離などを測ろうとすると、なかなかな困難な場合があります。このような時、レーザー距離計が活躍します。今回、MonotaRO製の室内用レーザー距離計を導入したので解説します。
2.レーザー距離計について
レーザー距離計とは、本体からレーザー光を発信し、対象物に当たって帰ってきた光を受光、発信してから計測器に戻ってくるまでの時間を測ることで、距離を計測する機器です。土木、建築で使用する高精度なものから、簡易に距離を測るポケットサイズのものまで幅広く市販されています。今回導入したのは、MonotaRO製のポケットサイズのものです。
3.種々の機能
3-1.仕様
メーカ :MonotaRO
品名 :レーザー距離計 カラー傾斜センサー付き
レーザー :650nm 赤色レーザー
測定可能距離 :0.05~60m
測定精度 :±2.0mm
3-2.機能
- 単一測定モード
レーザー距離計からレーザーを当てたポイントまでの距離を測るモードです。計測ボタンを押して、測りたいポイントにレーザー光をあわせて、再度計測ボタンを押すと、測定されます。手で持ってやると手振れで誤差が増えるので、カメラ用三脚に固定するのがよいです。このレーザー距離計には三脚用のネジ穴がないので、固定できるようにアダプタを自作しました。
- 連続測定モード
レーザー光をずっと出した状態で、レーザー光があたったポイントを連続で測定するモードです。レーザー距離計を固定して、測るものを動かしながら測定するときに向いています。
3.面積測定モード
面積を自動計算するモードです。指示に従って、縦と横を測定すると面積値が出ます。
4.容積測定モード
容積(体積)を自動計算するモードです。指示に従って、縦、横、高さを測定すると、体積値が計算されます。
5.ピタゴラスモード(高さ測定)
任意の2点を測定し、三角関数によって、高さを測定するモードです。メジャーなどで直接測るのが難しい場所(窓の高さとか、天井から窓までの距離とか)で威力を発揮します。これも角度が重要なので、三脚で固定して測るのがよいです。
天井から窓の枠までの距離(下写真のP1、P2)を測定してみました。
測定点SとP1、P2、θ1、θ2が分かれば、P1-P2の距離がでます。
簡単に説明しますと、三角関数を用いて三角形の高さを求めるということです。
公式として sinθ1=HP1/SP1 が成り立つので
求めたいHP1は HP1=SP1 X sinθ1 になります。
同様に HP2は HP2=SP2 X sinθ2
上記より、P1P2=HP2-HP1 となります。
上記の理屈が距離計の中に入っていて、2点の距離を測定することで、天井から窓枠までの距離が、求められるわけです。
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4.まとめ
MonotaROのレーザー距離計を導入しました。手振れ等がないようにすれば、非常に高い精度で距離の測定が可能です。また、メジャーでは測りにくい場所も簡単に測定可能です。
家具を購入する際のスペース測定、カーテンの高さ寸法測定など用途はいろいろあると思います。興味のある方は各社様々なものが出ていますので、調べてみてください。一般家庭で使う場合は、10000円以下のもので十分だと思います。
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