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スピーカースタンドを自分用に自作した具体的方法を解説してみた

オーディオスピーカーのスタンドがなかったので自作してみたよ。

目次

1.小型スピーカーにピッタリのスタンドをDIY

自分ののサブシステム用に、ビクターのSX-A103という小型スピーカーを導入しました。サイズも手頃で音もよく、以前から気になっていたモデルです。

ただし今回は中古で購入したため、スピーカースタンドが付属していませんでした。このサイズのスピーカーは、きちんとスタンドに設置しないと音の定位や響きに大きく影響が出てしまいます。机の上に直置きというわけにもいかず、どうしようかと考えました。

スタンドを探すも、ちょうど良いものが見つからない…

既製品のスタンドもいくつか検討しましたが、「サイズが合わない」「高さが中途半端」「価格が高い」と、なかなか理想のものが見つからず…。

そこで、「ないなら作ってしまおう!」ということで、DIYでスピーカースタンドを自作してみることにしました。普段からちょこちょことDIYをやっているので、材料もある程度揃っていて、チャレンジするにはちょうどいい機会でした。

2.材料・加工

2-1.材料

 支柱:2X4 1820mm 2本

 天板、底板;パイン集成材 20 X 150 X 900mm 1枚

 支柱:2×4 1820mm 2本

2-2.加工

スピーカースタンド設計のポイント

自作スタンドの最大のメリットは、リスニング環境に合わせて自由に設計できることです。特に重要なのが「高さ」。
今回のスピーカー(ビクター SX-A103)では、ツィーター(高音域ユニット)の高さが耳の位置と合うように調整しました。

◆ スタンドの基本設計は以下の通りです:

  • 支柱の高さ:620mm × 2本(木材)
  • 天板サイズ:150mm × 200mm(スピーカーの底面に合わせてカット)
  • 底板サイズ:150mm × 200mm(安定性を確保)

支柱の木材は、ホームセンターで入手できるしっかりした角材を使用。
天板・底板も同様に木材を加工し、各部をビスでしっかりと固定して組み立てました。これにより、揺れの少ない安定した構造になっています。

 今回、自分用ですので、表面処理は、ヤスリ掛けのみで、ニス等の塗布はせずにそのままです。

2-3.測定器

 水準器 : エビス ED-22DLMB

3.組み立て完了

市販品のようにきれいではないですが、設計通りにできました。寸法、材料は以下です。

スピーカーの設置には「水平」と「安定性」が大切

DIYで作ったスピーカースタンドに、実際にSX-A103を乗せてみたところ、底板にわずかな反りがあったようで、少しガタつきが発生しました。

このままでは音の定位が不安定になったり、共振の原因にもなってしまうため、スピーカーと床の間に「ソルボセイン」のシートを小さくカットしたものを挟んでガタつきを調整することにしました。

ソルボセインは振動吸収にも効果的!

ソルボセインは柔らかくて弾力のある素材で、衝撃や振動を吸収する効果もあります。今回のような微調整にもピッタリで、スピーカーの音質改善にも一役買ってくれる優れものです。

水平器を使ってしっかり確認

さらに、水準器(水平器)を使ってスピーカーの水平をしっかり確認・調整。左右どちらにも傾かず、音のバランスがしっかり取れるように気をつけました。


小さな工夫で、大きな音質の違い

スタンドのガタつきをしっかりと直すことで、スピーカーの本来の性能を引き出すことができました。ちょっとした工夫ですが、音の定位や低音の締まりなどがぐっと良くなったように感じます。

耳とツィーターがほぼ同じ高さにできたので、高域の細やかな音がよく聞こえるようになりました。

4.まとめ 自作スタンドでスピーカーの魅力を最大限に

今回は、小型スピーカー「ビクター SX-A103」用に、スピーカースタンドを自作した様子をご紹介しました。
既製品ではなかなか見つからない“ちょうどいいサイズ感”や“高さ”、そして自分好みの仕上がりを追求できるのがDIYの魅力です。

また、ソルボセインでの微調整や水準器を使った水平確認など、音質を引き出すための小さな工夫も、結果として大きな効果につながりました。

スタンドを変えるだけで、音の定位や低域の締まりが改善され、スピーカーの性能をより感じられるようになったと実感しています。

「良い音を楽しみたいけど、スタンドがない」「スペースに合う製品が見つからない」とお悩みの方は、ぜひDIYという選択肢も検討してみてください。
手間をかけた分だけ、愛着も音の満足感もきっと深まるはずです。

スピーカーのセッティングも行っています。細かく解説していますので、よろしければご覧ください。

みなさんも機会があれば作ってみてください。



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