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金利が上がると家計はどうなる?預金・住宅ローン・投資への影響をFPが解説

「日銀が利上げ」というニュース、最近よく耳にしますよね。でも、「で、結局わが家の家計にはどう影響するの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

私はFP2級として、家計を管理してきました。この記事では、金利が上がると預金・住宅ローン・投資がどうなるのか、そして今、家庭でやっておきたいことを、むずかしい言葉をできるだけ使わずにお伝えします。

本記事は一般的な情報です。個別の住宅ローンや投資の判断は、金融機関やFPなどの専門家にご相談ください。

目次

そもそも「金利が上がる」ってどういうこと?

ニュースで言う「利上げ」は、日本銀行(日銀)が決める「政策金利」を引き上げることです。

日本は長いあいだ「超低金利(ほぼ0%)」が続いていましたが、近年は流れが変わりました。

  • マイナス金利の解除(2024年)→ 0.25% → 0.5% → 0.75% …と、段階的に利上げが進んでいます
  • そして2026年も、さらなる利上げが見込まれています

政策金利が上がると、銀行の預金金利やローン金利など、世の中のいろいろな金利が連動して動きます。では、家計の身近なところを見ていきましょう。

影響①【預金】利息が増える(うれしい変化)

まずは良いニュースから。金利が上がると、預金の利息も増えます。

超低金利の時代は「100万円預けても利息は年に数十円」でしたが、金利上昇でその利息が少しずつ増えていきます。とくにネット銀行は金利が高めなので、「ただ置いておくだけのお金」も、少し働いてくれるようになります。

💡 生活防衛資金など「すぐ使う・減らせないお金」は、金利の高いネット銀行の普通預金や定期に置くのもひとつの方法です。

影響②【住宅ローン】変動金利は要注意

いちばん影響が大きいのが住宅ローン、とくに変動金利です。

変動金利は、その名のとおり金利の動きに合わせて変わるので、金利が上がると返済額が増える可能性があります。

たとえば、借入3,000万円・35年返済で、金利が0.5%→1.0%に上がると、月々の返済が約7,000円アップします(年間で約8万円)。

ただし、変動金利には急な負担増をやわらげる2つのルールがあります。

  • 5年ルール:金利が上がっても、5年間は毎月の返済額が変わらない
  • 125%ルール:見直し後の返済額は、それまでの125%(1.25倍)までしか上がらない

一方、固定金利は決めた期間ずっと金利が変わらないので、上昇局面では安心感があります(その分、当初の金利は変動より高めです)。

💡 今できること:自分のローンが変動か固定かを確認し、変動なら「金利が上がっても返せるか」を一度シミュレーションしてみましょう。借り換えや固定への切り替えを検討する人も増えています。

少し昔話:金利4%超の時代もありました

今の変動金利は1%前後ですが、30年以上前は、住宅ローンの金利が4%を超えることも珍しくありませんでした。

私の知人は、その高金利の時代に、独身で家を買いました。その後、転勤で持ち家を人に貸していたこともあり、低い金利への借り換えがなかなかできない状況に。そこで助言したのが、とにかく繰上げ返済を進めることでした。

金利が高い・借り換えが難しいときほど、効いてくるのが繰上げ返済です。利息は「残っている元金」にかかるので、早く元金を減らすほど、支払う利息の総額がぐっと減るからです。

今は当時ほどの高金利ではありませんが、「金利が上がってきたら、繰上げ返済も選択肢」——この感覚は、覚えておいて損はありません。

影響③【投資】金利が上がると投資はどうなる?

「金利が上がるなら、投資はやめたほうがいい?」と不安になるかもしれません。

一般論として、金利の上昇は株式市場に逆風となる場面もあります。一方で、預金でも少し増えるようになるので、「無理にリスクを取らなくても…」という気持ちも出てきますよね。

でも、長期の資産形成(つみたて投資)は、金利の上げ下げに一喜一憂せず、コツコツ続けるのが基本です。NISAを活用した「長期・分散・積立」の王道は、金利の局面が変わっても、大きくは揺らぎません。

投資は預金と違い、元本が保証されるものではありません。短期の値動きで慌てず、無理のない範囲で続けましょう。

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影響④【その他】ローン・物価・為替も動く

  • 自動車ローン・カードローン:これらの金利も上がる傾向。借りるなら計画的に、返済中なら早めの繰り上げも選択肢
  • 物価・為替:金利は物価や円相場とも深く関わっています。「金利・物価・為替はセットで動く」と覚えておくと、ニュースが少し読めるようになります

今、家計でやっておきたい4つのこと

  1. 住宅ローンの金利タイプを確認(変動なら返済シミュレーション)
  2. 預金の置き場所を見直す(金利の高いネット銀行も検討)
  3. 投資は慌てず続ける(NISAの長期積立は基本キープ)
  4. 固定費を見直す(金利に関係なく、家計の土台を整える)

金利が動くときこそ、家計を見直す良いきっかけです。

よくある質問(FAQ)

Q. 変動金利の住宅ローン、すぐ固定に変えたほうがいい?
A. 一概には言えません。「5年ルール・125%ルール」で急な増加は抑えられますが、今後も金利上昇が続くと負担は増えます。残りの返済期間・残高・家計の余裕をふまえ、金融機関やFPに相談して判断しましょう。

Q. 金利が上がると、投資はやめるべき?
A. 短期の値動きはありますが、NISAなどの長期・積立・分散投資は、金利局面に関わらず続けるのが基本です。慌てて売るより、コツコツが王道です。

Q. 預金はどこに置くのがいい?
A. すぐ使うお金は、金利が高めのネット銀行の普通預金や定期がひとつの案。当面使わないお金は、NISAなどで運用に回すバランスも考えてみましょう。

まとめ:金利上昇は「ピンチ」より「見直しのチャンス」

金利が上がると聞くと不安になりますが、整理するとシンプルです。

  • 預金:利息が増える(プラス)
  • 住宅ローン:変動は要注意(固定は安心)
  • 投資:慌てず長期で続ける

大切なのは、ニュースに振り回されず、自分の家計でやることを淡々と整えること。今日ご紹介した「4つのこと」から、ひとつずつ見直してみてくださいね。

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