お金の知識は、将来を生きるうえで欠かせない“生きる力”のひとつ。
でも、学校では「お金」について深く学ぶ機会があまりありません。
だからこそ、家庭で「お金ってなに?」「どうやって使う?」「どうやって増やす?」という基本的な考え方を、子どものうちから伝えていくことが大切だと私は思います。
今回は、元教師でありFP2級の私が、親として・教育者として「子どもに伝えたいお金の知識」についてお話しします。
■ お金の知識は“生きる力”
「お金の教育は、なぜ必要なんでしょう?」
そう聞かれることがあります。
私は元教師として、子どもたちにたくさんの「生きる力」を伝えてきました。
けれど“お金の知識”は、実は学校ではほとんど教えられていません。
お金のことを知らないまま大人になってしまうと――
・騙される
・借金を抱える
・働いてもお金が残らない
そんなリスクが現実に起こります。
だからこそ、お金と正しく付き合う力=金融リテラシーは、生きるための大切な知恵だと私は考えています。
■ なぜ子どもにも「金融教育」が必要?

私が伝えたいのは、「お金=悪いもの」ではなく、
お金は“感謝の循環”であり、人生を豊かにする道具だということ。
モノやサービスを手に入れるために支払うお金は、
誰かが働いた成果への「ありがとう」を形にしたものです。
この価値観を、子どものうちから自然に身につけておくことが、
将来きっと「困らない力」になります。
■ おこづかいが“学び”の第一歩
金融教育というと難しく感じますが、
まずはおこづかいの使い方を見直すことが入り口です。
「欲しいものをすぐ買う」ではなく、
「どれに使う?」「今じゃなくてもいい?」と、
自分で考える力を育てるチャンスです。
✅ 目的を決めて貯める
✅ おこづかい帳をつける
✅ 親子で「今月どうだった?」と振り返る
こうした習慣が、お金を管理する力・計画する力につながります。
■ 「働いて稼ぐ」「増やす」ことも伝えよう

お金は“もらう”だけのものではありません。
子どもにはぜひ、「働いて稼ぐ」体験をしてほしいと思います。
例えば:
- 家のお手伝いに「ありがとう手当」をつける
- 夏休みに親の職場を見学させる
- お小遣いを一部「未来貯金」にまわして利息をつける(親が管理)
こうした体験を通じて、
「お金=努力の対価」という感覚が自然と身についていきます。
さらに成長すれば、「増やす=運用する」ことにも触れていけると理想です。
大人と一緒に株式やNISAを学んだり、疑似投資ゲームをしてみるのもおすすめです。
■ 年齢に合わせた伝え方のコツ
金融教育は、一度にすべてを教える必要はありません。
子どもの発達段階に合わせて少しずつで大丈夫です。
👧 小学生:
→ 買い物体験、予算を決めて選ぶ力、100円の価値
👦 中学生:
→ アルバイト、時給や税金の話、収入と支出のバランス
👩 高校生:
→ キャッシュレス・クレジットの使い方、家計の仕組み、将来のライフプラン
「いつかじゃなく、今から」。
身近な会話の中で、少しずつ伝えていきましょう。
■ まとめ:親ができる一番の金融教育とは?
それは――
「お金の話をタブーにしないこと」です。
困った時だけでなく、日常の中で
「これって高いかな?」「買ってよかった?」
「どんなふうに貯めてる?」と話せる家庭は、
子どもにとっても安心で学びのある環境です。
正解はひとつではありません。
でも、一緒に考える姿勢が何よりの教育になります。
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🌱最後に
お金は人生を支える大切な道具。
だからこそ「どう使うか」「どう向き合うか」を、
子どもにもきちんと伝えていきたいですね。
いつか子どもが自分の人生を歩み始めたときに、
「知っててよかった」「教えてもらえてよかった」
そう思ってもらえるように――
今から、少しずつ始めてみませんか?