もしもの水害、あなたの家族は避難できますか?」
ここ数年、梅雨や台風のたびに耳にする「線状降水帯」や「浸水の恐れ」。
突然の豪雨で道路が川のようになったり、家の中に水が入り込むニュースを見るたびに、「うちは大丈夫だろうか…」と不安になりますよね。
特に高齢の親と暮らしている方や、小さなお子さんがいるご家庭では、**「すぐに避難できるか?」「家の中でどうやって過ごすか?」**など、事前の備えが命を守るカギになります。
今回は、防災シリーズ第2弾として、**家族と一緒に考えたい「水害への備え」**についてまとめました。
どれも今日から始められる内容ばかりです。ご家族と話すきっかけにしていただけたら嬉しいです。
【1. ハザードマップを家族で確認】
まずはご自身の住んでいる地域が水害リスクのある場所かどうかを知ることが第一歩。
市町村のホームページでは「ハザードマップ(防災マップ)」が見られます。早速スマートフォンやパソコンで検索してみて下さい。
チェックするポイントは…
- 自宅が浸水想定エリアにあるか?
- 何メートルの水位が予測されているか?
- 近くの避難所や高台はどこか?
印刷して冷蔵庫に貼ったり、スマホでスクショを取っておくのもおすすめです。
親世代には紙で見せるとわかりやすいですね。
【2. 避難ルートと避難先を考えておく】
いざという時、「どこへ、どうやって避難するか」を家族で共有しましょう。
とくに大雨の日は道路が冠水していたり、川沿いや坂道が危険なこともあります。
避難ルートは…
- 日中と夜間、両方の道を歩いて確認しておく
- 車いすや杖を使う家族が歩ける道か?もチェック
- 近くに安全な親戚宅があれば、そちらも候補に
「どこに逃げるか?」だけでなく、「どの道を通るか?」も大切です。
【3. 在宅避難にも備えよう】
避難所へ行けないケース(高齢者の体調・混雑・移動困難)もあります。
そんな時に備えて、「家の中で命を守る」準備も欠かせません。
備えておきたいもの:
- 飲料水・レトルト食品(7日分が目安)
- 懐中電灯・モバイルバッテリー・ラジオ
- 簡易トイレ(断水時用)、ウェットティッシュ
要介護の家族がいる場合は、常備薬・おむつ・介護用品のストックも忘れずに。
水や物資が届かない前提で準備するのがポイントです。
【4. 垂直避難(2階以上)も検討】

避難が間に合わないときには、**家の中の高い場所へ避難する「垂直避難」**が有効です。
特に平屋や1階で生活している家族には…
- 家具を2階に移す練習
- ベッドの位置を考え直す
- はしご・階段の安全確認
2階で過ごす場合に必要な物資(毛布・水・簡易トイレなど)も一式備えておくと安心です。
【5. 家族間の情報共有と連絡手段の確認】
災害時には電話がつながりにくくなることがよくあります。
いざという時に備えて、以下を確認しておきましょう。
- 災害用伝言ダイヤル(171)の使い方
- 家族での「安否確認ルール」(LINEグループ、SMS など)
- 離れて暮らす家族や親戚と避難先を共有しておく
「連絡が取れなくても心配しすぎない仕組み」を作ることで、精神的にも安心感が生まれます。
【6. 足元が命を守る!避難時の“靴”の重要性】

水害時、避難の成功を左右するのが足元の安全です。
特に高齢者や子どもは足を取られやすく、脱げやすい靴は転倒・ケガの原因になります。
おすすめは…
- 履き慣れたスニーカー(ひもをしっかり結ぶ)
- 脱げにくく滑りにくい長靴(ゴムバンド付きなど)
- 高齢者用の防災靴(軽量・マジックテープ式など)
普段から非常用の靴を玄関に備えておくのも◎
また、防寒・けが対策として靴下の替えも忘れずに。
【まとめ】命を守るのは「ちょっとした備え」から
防災は難しいことでも、大げさなことでもありません。
「家族を思う気持ち」=「備えること」です。
雨が降っている今だからこそ、家族で水害の話をしてみませんか?
できることから、今日から一つだけ始めてみましょう。
おまけ:防災チェックリスト付き
✅ 家族で備える!水害対策チェックリスト
チェック項目 | ✔できた |
---|---|
ハザードマップを確認した | □ |
避難所と避難ルートを家族で話し合った | □ |
水・食料・簡易トイレを7日分用意 | □ |
非常時に使う靴(滑りにくい・脱げにくい)を用意 | □ |
2階や高い場所への移動を確認した | □ |
常備薬・介護用品・おむつなどを確認 子供の安心グッズ(ぬいぐるみや絵本など) | □ |
家族の連絡手段を決めた(LINE・171など) | □ |
高齢者や子どものサポート計画を話し合った | □ |