退職して収入が減ったけど、家計は大丈夫?」
「将来のことを考えて、今できることってあるのかな?」
そんなふうに感じ始めたのは、私が50代になり、退職をきっかけに生活が少しずつ変わってきた頃のことでした。
私自身、公務員を長く続けてきましたが、数年前に退職。収入が安定していた頃と比べると、やはりお金に対する不安がじわじわと出てきました。でもそのとき、**「できるところから家計を見直してみよう」**と思ったのが、今につながる大きな一歩でした。
たとえば、携帯をドコモからahamoに変更し、さらに家族全員を日本通信SIMに変えたことで通信費がぐっと減りました。
家計簿も紙から「マネーフォワード」に変えてみたら、支出の流れが明確になり、現金を使うことも減っていきました。
投資についても、iDeCoやNISAは数年前から取り組んでいて、含み益が出てきたことで「老後の安心材料」が1つ増えました。子どものお金についても、ジュニアNISAや利率の良い定期預金などを活用しながら、家族全体の資産を見直してきました。
今回はそんな私が、実際に「やってよかった!」と感じているお金の見直し3つのポイントについて、実体験をもとにお話しします。
どれも特別なことではなく、「50代主婦でも、今日から始められること」ばかりです。
「節約したい」「安心を得たい」「家計を整えたい」そんな方のヒントになれば嬉しいです。
見直し① 携帯代の大幅カットで、毎月の固定費がぐっと軽くなった
通信費って、見直せば効果が大きいのに、意外と「そのまま」にしている人も多いですよね。
私も以前は、なんとなくドコモのまま使い続けていて、毎月1万円近い料金を支払っていました。
でも退職を機に、「もう少し安くならないかな」と調べ始めて、思い切ってドコモからahamoへ乗り換え。その後さらに、家族全員で日本通信SIMに変更しました。

🟦 通信費の変化(我が家の例)
- 変更前(ドコモ時代): 約4000〜6000円/人 dマガジンやdフォトなどもたくさん入れていました。
- 変更後(日本通信SIM): 約290〜1,900円/人
- ➤ 家族全体で月5千円以上の節約に!
この変更で、毎月の固定費が目に見えて軽くなり、年間にすると6万円以上の節約につながりました。
もちろん最初は「ちゃんとつながるかな?」「乗り換えの手続きが面倒では?」という不安もありましたが、実際にやってみると意外と簡単で、今ではもっと早くやっておけばよかったと感じています。
🟧 通信費は「節約の第一歩」におすすめ
スマホ代は「毎月当たり前にかかる出費」だからこそ、見直し効果が大きいです。
特に、今の格安SIMは品質もよくなっていて、普段使いには全く不自由ありません。
何より、「ムダなお金を減らすこと=生活の満足度を下げること」ではないと気づけたのが大きな収穫でした。
🟨 見直し② 紙の家計簿からアプリへ。お金の流れが「見える」ように

家計簿は、ずっと紙に手書きでつけていました。
書くことで意識づけにはなっていたものの、続けるのが大変だったり、あとから見返すのが面倒だったり…。
そんなとき、周りで話題になっていた「マネーフォワードME(家計簿アプリ)」を使ってみたところ、想像以上に便利で、私の家計管理はガラリと変わりました。
🟦 マネーフォワードに変えてよかったこと
- 銀行口座・クレジットカード・電子マネーと自動連携できる
- レシートの入力がいらず、現金をほぼ使わなくなった
- 月々の支出がグラフで見えて、「何にいくら使っているか」が明確に
家計簿を「書くもの」から「見るもの」に変えたことで、無理せず続けられるようになりました。
グラフや円チャートで出費の傾向が一目でわかるので、気づかないうちに増えていた“なんとなく出費”にも気づけるように。
🟧 キャッシュレス化で行動も変化
アプリを使うようになってからは、現金での支払いがぐんと減りました。
財布の中身が減る感覚がないので最初は少し不安もありましたが、アプリですべて記録が残るので安心感があり、「支出の管理がむしろラク」に感じています。
キャッシュレスにすることで、ポイント還元やキャンペーンも受けやすくなり、ちょっとしたお得感も増えました。
このように、家計簿の方法を見直しただけで、「お金の流れ」が自然と整い始めたのです。
見直し③ iDeCo・NISA・ジュニアNISAで「増やすお金」に意識を向ける
「節約して浮いたお金をどうするか?」
以前は普通預金に入れているだけでしたが、退職を意識し始めた頃から、将来のために“育てるお金”に変えていこうと思うようになりました。
きっかけは、地方銀行の担当者の方にすすめられて始めた投資信託でした。
🟦 iDeCo|退職前から少しずつ。老後資金の土台に
公務員時代に月12,000円でスタートし、今は主婦として月23,000円を拠出しています。
途中でネット銀行に口座を移し、運用コストも下がったことで、今では含み益17%前後にまで成長。
60歳まで引き出せないという制限はありますが、その分「手をつけない老後資金」として確保できていることが、私の心の安心材料になっています。
🟩 NISA|旧制度からコツコツ。気がつけば大きな安心感に
NISAも、旧制度時代からずっと続けています。
主にインデックス型の投資信託を積立中心で購入しており、「上がったり下がったり」を経験しながらも、10年以上の運用で着実にプラスになってきました。
「投資って怖い」と思っていた時期もありましたが、時間が味方してくれることを実感できたのは、このNISAのおかげです。
🟨 ジュニアNISA|子どもの将来のために、学びを兼ねて
今は終わってしまいましたが、子どもの貯金も、金利の良い定期預金に入れてしっかり管理していました。将来の教育費や自立支援も考えて、ジュニアNISAも活用しました。解約はできるようになりましたが、18歳までは置いておこうと、今も継続中です。
非課税で運用できるメリットもありますし、子どもの学費を貯める上で良い機会にもなりました。あと数年は運用できますので大学資金の安心感につながっています。
あらかじめ目的を決めて運用することで、「これは学費に」「これは将来使える貯金に」と、私自身の中でも整理ができて、管理がしやすくなったと感じています。

🟧 投資は「できることから」始めるのがコツ
私は最初から知識があったわけではなく、少しずつ調べて、経験しながら覚えてきました。
だからこそ、「難しそう」と思う方には、小さな一歩でも踏み出してみてほしいと感じています。
投資は“特別な人だけのもの”ではありません。
専業主婦でも、40代、50代からでも、「老後も自分らしく暮らしたい」という気持ちがあれば、じゅうぶん始められるものだと思います。
まとめ|今からでも、家族と自分の未来は整えられる
家計の見直しと聞くと、つい「節約=我慢」と思ってしまいがちです。
でも私自身の体験から言えるのは、「無理せずできることを変えるだけで、気持ちがとても軽くなる」ということです。
- 携帯代を見直して、固定費がぐんと下がった
- 紙の家計簿をアプリに変えたことで、お金の流れが見えるようになった
- 投資信託・iDeCo・NISAを通じて、老後資金や家族の将来に備えられた
- 子どもの貯金やジュニアNISAも、家族全体の資産形成につながった
どれも、特別なことではありません。
「ちょっとやってみようかな」と思ったことを、少しずつ形にしていっただけなんです。
今、少しでも「お金の不安」があるなら、まずは何かひとつ、できるところから始めてみてください。
きっと、あなたにも「やってよかった」と思える日がくるはずです。
私の体験が、そのきっかけのひとつになれたら嬉しいです。