介護を自宅で行う場合、施設ほどではなくても、毎月かなりの出費がかさみます。
でも、申請すれば使える「負担を軽くする制度」がいくつかあるのをご存じですか?
ここでは、私が実際に利用しているもの、これから申請しようと思っているものを含め、チェックしておきたい3つの制度をご紹介します。
✅ チェック1:指定ごみ袋の無料支給(市町村による)
私の住んでいる地域では、在宅で紙おむつを常時使用している要介護3~5の方を対象に、燃やすごみ用指定収集袋(30リットル)を年間100枚支給する制度があります。この制度を利用するには、申請が必要です。「常時使用」とは、紙おむつを6か月以上使用、または今後6か月以上使用することが見込まれ、夜間のみなど一時的な使用ではなく日常的に使用していることを指します。
このようなごみ袋の支給制度は、他の自治体でも実施されている場合があります。例えば、東京都町田市では、70歳以上の方がいる世帯で、世帯員全員が市・都民税非課税の場合に、ごみ袋を配付しています。city.machida.tokyo.jp+1city.hachioji.tokyo.jp+1
この制度は、介護をされているご家庭にとって大変助かるものです。ぜひ、お住まいの地域でも同様の制度があるか確認されてみてください。地域包括支援センターや市区町村の福祉課にお問い合わせいただくと、詳細な情報が得られるかと思います。。
- 対象になる人:一定以上の要介護認定を受けている方
- 内容:市の指定ごみ袋が年100枚支給(※私の住んでいる地域の場合)
- 用途:おむつなどの廃棄に活用でき、消耗品費の節約に!
📝 チェックリスト
- 要介護認定を受けている
- お住まいの自治体に制度の有無を確認
- 必要書類(介護保険証など)を揃える
✅ チェック2:医療費控除(確定申告)

介護をしていると、医療費控除を受けている方も多いかと思います。
実は、オムツなどの介護用品も医療費控除の対象になる場合があります。
ただし、いくつか条件があります。
毎年の医療費がかさんでいるご家庭では、控除の効果も大きくなることがありますので、ぜひ検討されてみてください。
- 対象になる人:医療費が年間10万円を超える方(所得により条件あり)
- 内容:確定申告で医療費の一部が戻ってくる
- ポイント:おむつ代も医療費に含まれるケースがある!(上記参照)
📝 チェックリスト
- 医療費が10万円を超えた
- おむつ代の領収書も保管している
- 年明けの確定申告で申請予定
📌 ポイント!
「おむつ使用証明書(医師が記入)」が必要な場合があります。忘れずに準備を!
介護用品が医療費控除の対象となる主な条件は以下の通りです:
- 要介護認定を受けていること(原則として要介護2以上)
- 医師による「おむつ使用証明書」があること(初回申請時に必要)
- ドラッグストアなどで購入した際の領収書・レシートを保管していること
- 介護用品が「治療や療養に必要」と認められること
主に「医師が治療上必要と認めた介護用品の購入費用」であり、特におむつ代などは「6か月以上寝たきり」「医師の証明書がある」などの条件が必要です。
2年目以降は、「おむつ使用証明書」に代えて、医師の診断が継続していれば介護認定を証明する書類(認定通知書など)で代用できる場合があります。
なお、申告の際には確定申告書に領収書を添付または提示する必要があるので、日頃からレシートや領収書はまとめて保管しておくと安心です。

✅ チェック3:自動車税の種別割減免(県による)
私は毎年、自動車税を支払うたびに同封されている用紙が気になっていました。
裏面には申請先やお問い合わせ先も記載されており、一度問い合わせてみようかとも考えています。
電子申請にも対応しているようですが、申請期間が定められているのでご注意ください。
この制度は、どの都道府県にもあると思われますので、まずはお住まいの自治体でご確認いただくと安心です。
- 対象になる人:介護に車を使っている方(主に本人・家族)
- 内容:自動車税の減免(車種・用途・対象者により条件あり)
- 注意点:都道府県ごとに制度が違うため確認が必要!
📝 チェックリスト
- 主に介護に使っている車がある
- 県のHPまたは窓口で制度を確認済み
- 必要書類(車検証・障がい者手帳・介護認定証など)を準備

🔍 まとめ
制度名 | 対象 | 申請先 | 備考 |
---|---|---|---|
指定ごみ袋無料支給 | 市町村によって異なる | 市役所・町役場 | おむつごみ用に便利 |
医療費控除 | 年間医療費10万円以上 | 税務署(確定申告) | おむつ代も対象に! |
自動車税減免 | 介護車を使用している家庭 | 県税事務所 | 条件・書類確認を |
少し手間はかかりますが、知っているか知らないかで大きな差になります。
「もらえる制度はしっかり申請」して、介護生活の負担を少しでも軽くしていきましょう!
少しでもお役に立てると幸いです。