2025年、私たち家族は住んでいる地域の愛護センターから一匹の保護猫を迎え入れました。
それは、ある大切な存在を見送った後の決断でした。
以前、同じ愛護センターから保護犬を家族に迎え、約16年間ともに過ごしました。仕事中心だった日々の中で、十分な時間を取れなかったことが心残りでしたが、早期退職をきっかけに、最期の数年間はしっかりと向き合い、介護することができました。2024年4月10日、その子は静かに旅立ちました。
動物と過ごす日々は、言葉では表せないほどの幸せをもたらしてくれます。
保護犬や保護猫との出会いは、人にも動物にもかけがえのない絆を育んでくれる──そう、私は信じています。
動物愛護センターへ行く
2025年の1月中旬、新聞で「犬猫の譲渡会」が開かれるという記事を見つけました。
長く一緒に暮らせる動物をもう一度迎えたい──そんな思いから、会場を訪れることにしました。
会場にはたくさんの犬や猫がいましたが、その中で「この子だ」と心にピンとくる子猫と出会ったのです。
初めて目が合った瞬間から、不思議と心が引き寄せられるような感覚がありました。
譲渡にはいくつかの大切な条件がありました。「必ず不妊・去勢手術を行うこと」「完全室内飼育を守ること」「最期まで責任をもって飼うこと」などです。
また、飼い主としてふさわしいかどうかを確認するために、愛護センターの職員の方との面談も行われました。
成犬や成猫を迎える場合には、実際に暮らしてみる「トライアル期間」も設けられており、動物にとっても人にとっても無理のない関係づくりが大切にされていることが伝わってきました。
トライアルとは・・実際にご自宅でセンターの動物が1ヶ月程度、体験生活をすること。
先住の動物やご家族との相性、実際の飼育環境で無理なく生活することができるかなど判断していただく期間。
ようこそ 我が家へ これからずっと一緒だよ😀
面談や条件の確認など、いくつかのステップを経て、ありがたいことにその日のうちに譲渡が決まりました。
たくさんの思いが詰まった出会いが、こうして新しい一歩となったのです。
譲渡会の帰り道は、心が弾んで仕方ありませんでした。
「この子に何が必要だろう?」とワクワクしながらペット用品店に立ち寄り、ベッドやトイレ、フードなどを一つひとつ選びました。
これから始まる新しい暮らしを想像しながら、嬉しさで胸がいっぱいになっていたのを覚えています。

上の写真は、譲渡された当日のこの子の様子です。
まだ環境に慣れておらず、どこか不安げでオドオドした表情をしています。
初めての場所、初めての人間──すべてがこの子にとっては未知の世界。
それでも、これから少しずつ信頼を築いていけたら…そんな思いでシャッターを切りました。
これからずっとよろしくね😊