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家計管理の本当の目的とは?貯める・増やす・使うのバランスを考える

家計管理と聞くと、「貯める」ことばかりを思い浮かべてしまいませんか。

私もずっと、お金はあればあるだけいいと思っていました。でも今は、少し違うことを感じています。家計管理の本当の目的は、貯めることそのものではなく、「何にお金を使うかを、自分で決めること」なのかもしれない、と。

この記事では、私自身の経験を通して、お金との向き合い方が少しずつ変わっていったお話と、「貯める・増やす・使う」という3つのバランスについて、ゆっくりお話ししてみたいと思います。

目次

家計管理は「優先順位を決めるツール」

家計管理というと、節約して通帳の残高を増やすこと、というイメージがあるかもしれません。

でも私は、家計管理って「何に使い、何に使わないか」を選ぶことなんだと思うようになりました。それはつまり、自分にとって何が大切かを、少しずつ確かめていく作業のような気がしています。

そのためには「貯める」「増やす」「使う」という3つのバランスが、そっと支えになってくれます。どれか一つに偏ってしまうと、お金はあっても、なんだか満たされない——そんなことを、私は家族との時間を通して教わりました。

価値観の転機:「何のためにお金があるのか」

私の父は、本当に質素な人でした。

新車を買ったことは一度もなくて、洋服も新しいものはほとんど着ず、私や兄弟が贈ったものを、うれしそうに着てくれていました。自分のためにはほとんどお金を使わない、そんな働き者の父でした。

その父が、まとまったお金を残して、静かに逝ってしまいました。

通帳を見たとき、私の胸に浮かんだのは「お父さんは、何のためにこんなに頑張って働いたんだろう」という思いでした。もっと自分のために使ってほしかったな、と。おいしいものを食べて、好きな服を着て、行きたいところに行ってほしかった。今でも、ふとそう思うことがあります。

それから数年が経って、今度は母の介護が始まりました。

母が車椅子になり、私の車では通院も難しくなってきたので、福祉車両に買い替えました。けれど、その車に母を乗せて出かけられたのは、ほんの数回だけでした。

もっと早く買い替えていたら、母といろんな場所へ行けたかもしれない。その思いは、今もそっと私の中に残っています。

父からは「使わないままのお金の、少し寂しい姿」を。母からは「使うタイミングの、かけがえのなさ」を。二人が、お金との向き合い方を教えてくれたように思います。お金は、大切なことに使うためにある。そして、後悔してから気づくのでは、少しもったいないのかもしれません。

「大切なことに使う」実例:3つのバランス

そんな経験から、私は「貯める・増やす・使う」を、自然と意識するようになりました。

①貯める:暮らしの安心をつくる

急な医療費や介護費に備えて、生活防衛資金は手元に確保しています。

これは「不安に備える」というより、「いざというとき、迷わず大切なことにお金を使うための土台」だと思っています。土台があるからこそ、安心して使う決断ができる。そんなふうに感じています。

②増やす:お金に働いてもらう

教育資金や老後資金は、NISAを使って、長い目でコツコツ増やしています。

「お金に働いてもらう」という考え方を、わりと早くから取り入れてきました。今すぐ使わないお金には、未来の大切なことのために、少しずつ働いてもらう。これもまた、ひとつの「使い方」なのかなと思っています。

③使う:大切なことに、迷わず

そして「使う」。ここが、私が一番大事にしているところです。

母の部屋を心地よく整えることや、一緒に出かけた先での外食には、迷わずお金を使ってきました。

家族との旅行も、楽しみのためなら迷わない、と決めています。また子どもが必要としているものや、行事のためのお金は、惜しまず出すようにしています。

「これは私たちにとって大切だ」と思えるものには、ためらわない。父と母が、そっと教えてくれたことです。

家計管理でわかること

家計管理を続けていると、不思議なもので、「自分たちが本当に大切にしているもの」が、少しずつ見えてきます。

何にお金を使って、何を省くのか。その小さな選択の一つひとつが、自分の価値観を映す鏡のように感じられるからです。

何を優先するかは、人それぞれでいいと思います。大切なのは、自分なりの「大切なこと」を、ちゃんと知っていること。そんな気がしています。

まとめ:家計管理は人生設計ツール

家計管理は、お金を貯めるためだけの作業ではないのかもしれません。

「貯める・増やす・使う」のバランスをとりながら、自分の人生で何を大切にするかを、少しずつ決めていく——いわば、人生をデザインするためのやさしいツールなのだと思います。

お金の使い方は、その人の生き方そのもの。あなたにとっての「大切なことに使うお金」は、どんなものでしょうか。

もし家計やお金との向き合い方を、一緒にゆっくり考えてみたくなったら、いつでも気軽に立ち寄ってくださいね。

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